−モノレールの歴史(History of Monorail)

1821年  11月22日にヘンリー・ロビンソン・パルマーが、レールの上に車輪をおき、
                        その車輪から荷物を運ぶかごをぶら下げるという方式のモノレールを特許申請。

1824年  ロンドンのテムズ川から海軍の倉庫までの路線が利用開始。

1824年  フィッシャーが、逆T字のレールに車輪を吊り下げる形の懸垂式のモノレールを考案。

1825年  6月、パルマーの特許に基づき、ロンドンのチェサントにおいてレンガ工場とリア川を結ぶ貨物用線路として建設

1826年  パルマーはモノレールの模型をドイツで展示

1829年  マクセル・ディックがパルマーのモノレールを参考に下軌道を追加したモノレールで特許を取得。


 ( この頃、鉄軌道鉄道の信頼性が確立し、モノレールの開発はしばらく途絶える・・・ )



1868年  バラクロウフ・フェルが跨座式と懸垂式をミックスしたような方式のモノレールを考案、
                        バロー・イン・ファーネス近郊で、鉄道駅との間で利用開始。この時の動力は馬であった。

1869年  J.L.ハッドンが、シリアでモノレールを建設。

1872年  リヨンの万国博覧会で会場内で利用される。

1876年  フィラデルフィアの建国100周年記念博覧会で、蒸気駆動の跨座式モノレールがデモラン。
                 レールを挟み二個のボイラーを持つ、駅では転車台を使用し機関車の入替えを行った。

1878年  ペンシルベニア、ブラッドフォード〜ギルモア間に石油掘削設備人員輸送用の6.4kmのモノレール線が建設された。

1887  蒸気から電気へ現代版懸垂モノレールとも言えるイーノス電気鉄道

1888  リストウェルのモノレール線

      3月1日、アイルランド リストウェルにてラルティーグ式のモノレール線14kmが開業。
    リストウェルの市場と西海岸をつなぐ路線で、1924年まで活躍。

1901年 ブッパータール(モノレール線) 開業。現在も活躍している歴史的モノレールはドイツのケルンで開業。

オイゲン=ランゲンと「1901」はモノレールの歴史を調べる上で必ず登場する人物、年となります、今日のブッパータールだけでなく東京都交通局上野動物園線はランゲン式を改良したダブルランゲン式という方式を使用したモノレールとして有名。

1909年  ブレナンのモノレールもまたモノレールの歴史を調べる上で必ず登場します。しかしこれはモノレールですが、モノレールではありませんでした。
     ジャイロスコープを2個搭載し、やじろべえのようにバランスを取りながら走る方式で、1909年11月イギリスのジリンガムにて展示、デモンストレーションが行われました。

1911年  ワシントン線開業

1911年  シアトルにモノレール試験線が建設される。

1914年  博覧会用にジェノバでモノレール線が建設された。モノレールは元々、大量輸送には向かない交通機関でしたが、車両サイズを鉄軌道のスケールで開発、大量輸送機間としてのモノレールの可能性を示しました。
       車両は5両編成で両端が客車、中央に電気機関車を挟む配置で運行されました。

1924年  カリフォルニアにおいてラルティーグ方式を使用して、鉱山から駅までマグネシウム塩を運ぶモノレールが建設されました。

1929年   スコットランドのグラスゴーにある鉄道線の真上にスコットランド人技術者のジョージ・ベニーによって試験線が造られました。
     2個のプロペラによる動力方式で、ランゲン式を改良したような構造をしていました。
        現在はベニー式、又はエアープレーン式と呼ばれています。

1951  豊島園モノレール開業

1952  アルウェーグ開発

跨座式のモノレールに限って言えば、今日のモノレールの原点とも言える年がこの1952年。
スウェーデンの産業経営学者 アクセルレナートウェナーグレンは交通機関研究所を前身とするアルウェーグ開発を設立。
アルウェーグ式モノレールの開発が幕を開けた。
ちなみにアルウェーグとは彼の名前の頭文字を取って付けられている。

1956年  「スカイウェイ」 テキサス、ヒューストンに自動車エンジンを動力とする懸垂式モノレールの試験線が建設された。

1957年  東京都交通局 上野動物園モノレール線
     「鉄道」としての日本初のモノレールが東京都交通局上野動物園モノレール線である。ランゲン式の改良版「ダブルランゲン式」と名づけられ、ゴムタイヤを使用し 基本的にはヴッパータールのモノレールの現代バージョンでした。

1957年  アルウェーグ式の始まり

1958年  ウォルトディズニーとアルウェーグ社は共同ディズニーランド用モノレールを製作

1958年  サフェージュ式の始まり

フランスの建築業者のリュシアンは1929年にベニーが製作したレイルプレーンに関心を持つようになる。

1959年  ディズニーランドモノレール(カリフォルニア)

アルウェーグ式モノレールとして初めて世間に出て行ったのが、事実上このウォルトディズニーランドのモノレールです。
初期はアルウェーグ式モノレールといえばディズニーランドや博覧会用の乗り物という位置付けでしたが、後の東京モノレール(1964)の出現から状況は一変します。
ディズニーランドモノレールの後のバージョンはアルウェーグ式を改良したものが使われています。
1972年  にはフロリダのウォルトディズニーワールド(フロリダ)でもモノレールが開通。
更に現在、東京ディズニーランドでも改良版(アルウェーグ日本跨座式)が活躍している。

1961年  7月2日 イタリア国家100年祭で、初の本格的なアルウェーグモノレールが走行した。

1961年  奈良ドリームランドにアルウェーグ改良型の東芝式モノレール

1962年  シアトルのエキスポ用に運行が開始されたシアトルラインは現在でも存在する歴史上のモノレールのうちの一つです。

1962年  犬山遊園モノレール線 開業

1962年  ロッキード式モノレール
     アメリカで発明されたそのモノレールは、コンクリート上に設置された走行レールと案内レールを鉄車輪で走行するという独自のスタイルで登場した。

1963年  川崎市・読売ランドモノレール 開業

1964年  東京モノレール 開業

1964年  東山動植物園 開業 国内初のサフェージ式モノレール

1965年  ロッキード式モノレール開発

1966年  横浜ドリームランドモノレール線 開業

1966年  姫路市営モノレール 開業

1966年  小田急向ヶ丘遊園モノレール線 開業

1970年  大阪万博内モノレール

1970年  湘南モノレール 開業

1985年  北九州高速鉄道 開業

1988年  千葉都市モノレール 開業

1990年  大阪高速鉄道 開業

1997年  マレーシアモノレール建設中断(アジア通貨危機による)
       -翌1998年にMTransによって再始動 【マレーシア国産モノレールの始まり】

1998年  多摩都市モノレール 開業

1998年  広島スカイレールサービス 開業

2001年  東京ディズニーランド 舞浜リゾートライン 開業
       小田急向ヶ丘遊園モノレール線 廃線

2003年  沖縄都市モノレール 開業

2003年  KLMonorail クアラルンプールモノレール(マレーシア) 開業

2004年  ラスベガスモノレール(アメリカ) 開業

2005年  重慶軌道交通2号線(中国) 開業

2007年  セントーサエクスプレス(シンガポール) 開業

2009年  ジュメイラ・モノレール(アラブ首長国連邦 ドバイ) 開業

2011年  重慶軌道交通3号線(中国) 開業

2014年  MumbaiMonorail ムンバイモノレール(インド) 8.26km開業

2014年  サンパウロメトロ15号線(銀)(ブラジル) 一部区間 開業

2016年  中国中車(CRRC)が、ALWEG式モノレールを開発。
      2016年は中国におけるモノレール開発および報道が活発化し、中国産モノレール展開元年となった。

2016年  中国中車(CRRC)グループ企業が、SAFEGE式モノレールを開発。

2016年  BYD(中国)がALWEG式モノレールを開発。




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