モノレールとは?
1.モノレールとは モノレールMonorailとは、1本(mono)のレール(rail)により走行する鉄道の事です。 ギリシャ語でモノ(mono)=1つの、とレール(rail)をとってモノレールと呼ばれます。 当ページ「モノレールとは?」では、モノレール国内導入および開発の黎明期に登場した様々な型式のモノレールについて解説を行っています。 参考として、以下に目次を示します。 ページ末尾に次ページへのリンクを設置しておりますので、順に進んでいただいても構いませんし、以下目次より目的ページへ移動していただいても構いません。 私たちが普段目にする2本のレールで走る「鉄道」が登場したのは1825年頃。 実はモノレールの原型も鉄道と同時期の1821年に、ヘンリー・ロビンソン・パーマーが考案したものが最初と言われています。 その後モノレールは様々な形態で進化を遂げていきますが、質量バランスや複雑な構造の問題もあり、2本レールの鉄道(以下、二条鉄道と略記)に対抗できるほど普及はしませんでした。 特に基本構造が早くから確立していた「二条鉄道」に比べ、多種多様な方式に発展していった事、分岐器が大掛かりかつ技術面で複雑になる事がモノレールの普及の足枷になっていきました。
現在では、メーカーの開発努力によって様々なタイプの分岐器が誕生しています。 写真はいずれも日立製作所が開発したモノレール分岐器。 それでも「モノレール」は、その後現在に至るまで、設備や製造技術の向上も助け、「二条鉄道」のデメリットと対する所で立ち位置を確立していきました。 二条鉄道に対するメリットおよびデメリットとして以下項目が挙げられます。 メリット(二条鉄道に対して) ・高架化が容易 =敷地面積が少なくすむ =用地買収費用が安くすむ =構造物が小規模で済むため建設費用が安くすむ (高架化した鉄道と比較した場合) ・鉄道に比べ騒音が少ない =騒音公害少
・急勾配で線路を設置できる =基本的にはトンネル等を設置する必要がない(条件により例外有) =ルート設置が容易 ・曲線半径を小さくできる =運行が気象に左右されにくい デメリット(鉄道に対して) ・基本的に構造が複雑 =車両費用が高くなる ・ゴムタイヤで走行するため高速運行ができない ・動力(エネルギー)費用が嵩む ・負荷荷重が小さいため収容力が小さい ・緊急時の乗客の非難が難しい =無人運転での運行が難しい ・分岐器の設備設置にコストがかかる ・分岐器の転換に時間がかかる モノレールは二条鉄道とLRT等の中間の位置に立場を確立し、都市の中距離中量輸送システムとして、人々の重要な移動交通機関として機能しています。 |
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[参考資料] 北九州市立交通化学館 /北九州市立交通化学館(-2003)(2004.3閉館) 北九州モノレール50年のあゆみ展 /北九州市立交通化学館(2004.3閉館) ゆいレール展示室 /沖縄都市モノレール株式会社(2014) 手柄山交流ステーション /手柄山交流ステーション(2015) |
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目次 |
モノレールとは? 1.モノレールとは |
2.跨座型モノレール-アルウェーグ(ALWEG)式モノレール -2-1.アルウェーグ(ALWEG)式 -2-2.日本跨座式 -2-3.東芝式 -2-4.Bombardier Transportation -2-5.Scomi Rail (MTans) -2-6.CRRC(中国中車) -2-7.モノレールマニュファクチャラー(アルウェーグ式) |
3.跨座型モノレール-日本ロッキード式モノレール |
4.跨座型モノレールのレール(軌道) -4-1.鋼軌道 -4-2.鋼軌道(分岐器等) -4-3.鋼軌道道における降雪および凍結防止策 -4-4.PC軌道 -4-5.PC軌道(鋼架台ハイブリッド) -4-6.UFC軌道(超高強度繊維補強コンクリート軌道) -4-7.ロッキード式(鉄製弾性車輪方式)モノレール軌道 -4-8.PC軌道桁のサイズ(日本国内) |
5.懸垂型モノレール-サフェージ(SAFEGE)式モノレール -5-1.サフェージ(SAFEGE)式モノレール -5-2.三菱重工業による湘南モノレールの全持ち株売却 -5-3.SIPEMシステム 6.懸垂式モノレールのレール(軌道) -6-1.SAFEGE式モノレール軌道 |
7.タイプ別モノレール一覧 |
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