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-2025年度-

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バンコク・ピンクライン
ムアントンターニー支線で無料試乗開始


IMPACTへ直結する2駅が完成、正式営業は6月17日を予定

タイ・バンコク首都圏で2025年5月20日、MRTピンクラインから分岐するムアントンターニー支線の無料試乗運行が始まりました。

支線には「インパクト・ムアントンターニー駅」と「ムアントンターニー湖駅」の2駅が設けられ、国際展示会やコンサートが数多く開催されるIMPACTムアントンターニー地区へ、モノレールで直接アクセスできるようになりました。正式営業は2025年6月17日に始まる予定とされています。

ピンクラインから分岐する3キロの支線

ムアントンターニー支線は、MRTピンクラインのムアントンターニー駅から分岐する全長約3.0キロの高架路線です。

計画当初はシーラット駅と呼ばれていた既存のPK10駅から分かれ、チャエンワッタナ―パーククレット39通りやウドンラタヤ高速道路に沿ってムアントンターニー地区へ入ります。途中にインパクト・ムアントンターニー駅(MT01)を設け、その先のムアントンターニー湖駅(MT02)が終点です。全線で既存のピンクラインと同じ跨座式モノレールを採用しています。

支線を運営するのは、ピンクライン本線と同じノーザン・バンコク・モノレール社です。車両基地や主要な運行設備も本線と共用する計画となっており、独立した路線を新たに建設するのではなく、ピンクラインの輸送範囲をムアントンターニー地区へ広げる支線として整備されました。

5月20日から一般利用者を乗せて試験運行

タイ運輸当局とバンコク都市鉄道公社は、2025年5月20日から一般利用者を乗せた試験運行を始めました。

試験期間中は、ムアントンターニー駅からインパクト・ムアントンターニー駅、ムアントンターニー湖駅までの支線区間について運賃を徴収しません。無料試乗期間は6月16日までを予定しています。試験運行の時間は、月曜日から金曜日が午前6時から午後10時まで、土曜日と日曜日が午前6時から午後11時30分までと案内されました。列車はおおむね10分間隔で運行されます。

今回の無料試乗は、単なる開業記念イベントではありません。実際の利用者を乗せた状態で、車両、電力、信号、駅設備、案内表示、乗り換え動線などを確認し、正式営業へ向けた最終的な検証を行う目的があります。ノーザン・バンコク・モノレール社は2025年3月下旬から、車両や電力供給、信号設備などの試験を進めてきました。関係機関による安全性と運行準備の確認を経て、5月20日から一般利用者が参加する試験運行へ移行しています。

ムアントンターニー駅で支線列車に乗り換え

ピンクライン本線からムアントンターニー支線へ向かう場合は、ムアントンターニー駅で列車を乗り換えます。同駅には3つの乗り場があり、1番乗り場はミンブリー方面、2番乗り場はノンタブリー行政センター方面、3番乗り場がインパクト・ムアントンターニー駅とムアントンターニー湖駅へ向かう支線用です。支線は本線の列車がそのまま直通する運転形態ではなく、ムアントンターニー駅を接続駅として運行されます。そのため、ピンクライン本線からIMPACTへ向かう利用者は、同駅で支線列車へ乗り換える必要があります。

IMPACTムアントンターニーへ直結

支線の中心となるのが、インパクト・ムアントンターニー駅です。駅からは、IMPACTチャレンジャーをはじめとする展示・イベント施設へ向かうスカイウォークが整備されました。これにより、駅から主要施設まで道路を横断せずに移動できるようになります。

IMPACTムアントンターニーは、展示会、国際会議、コンサート、スポーツイベントなどが開催されるタイ有数の大規模施設です。一方、これまでは鉄道駅から離れており、バス、タクシー、自動車などに頼る部分が大きい地区でした。特に大規模なイベントの開催時には、周辺道路の混雑が課題となっていました。モノレール支線の開通により、バンコク中心部や沿線地域から、鉄道を乗り継いで会場付近まで移動できる新しい経路が生まれます。

インパクト・ムアントンターニー駅からは、IMPACTのほか、スコータイ・タマティラート公開大学、ワット・パースックマニーチャック学校、チャエンワッタナ―パーククレット39通り方面へもアクセスできます。

終点はムアントンターニー湖駅

終点のムアントンターニー湖駅は、ムアントンターニー地区の奥に位置します。駅周辺にはムアントンターニー湖やシーナカリン公園があり、住宅地や地域内の施設への移動にも利用されることになります。IMPACT地区の主要施設へは、インパクト・ムアントンターニー駅だけでなく、終点側からもアクセスできます。

支線の役割は、展示会場への来場者輸送だけに限られません。ムアントンターニー地区で生活する住民や、周辺の学校、大学、商業施設を利用する人にとっても、新たな公共交通手段となります。開業時の利用者数は、1日当たり約1万3785人と予測されています。ただし、この数値は2021年2月時点の事業可能性調査に基づく予測であり、実際の利用者数はイベントの開催状況や沿線開発などによって変化すると考えられます。

6月17日から正式営業へ

無料試乗期間は2025年6月16日まで行われ、翌17日から正式な有料営業へ移行する予定です。正式営業後は、ピンクライン本線とムアントンターニー支線を合わせた運賃が、15バーツから45バーツになると発表されています。

ピンクライン開業後、初めて完成した支線

バンコク首都圏では近年、ピンクラインやイエローラインなど、跨座式モノレールを採用した新しい都市鉄道路線の整備が進められてきました。ムアントンターニー支線は、ピンクライン本線の開業後に追加された最初の支線です。既存路線から分岐し、大規模な展示・イベント地区へ乗り入れることで、本線だけでは直接カバーできなかった地域へ鉄道ネットワークを広げました。全長約3キロ、2駅という短い路線ですが、IMPACTへのアクセス改善という明確な目的を持っています。空港連絡や通勤輸送とは異なり、展示会、国際会議、コンサートなどによって利用が大きく変動する地区へモノレールを導入した点も特徴です。

2025年5月20日に始まった無料試乗は、正式営業に向けた最終段階です。これまで自動車やバスへの依存度が高かったムアントンターニー地区にモノレールが乗り入れたことで、バンコク首都圏の公共交通網に新たな移動経路が加わりました。



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