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-2026年度-

台湾・台南で
初のモノレール計画承認

2026.1.16

台湾・台南で初のモノレール計画承認

MRTブルーライン建設へ、古都の都市交通が新段階に

台湾南部の台南市で計画されている都市鉄道「台南MRTブルーライン」の総合計画が、2025年10月21日に行政院で正式に承認された。これにより、台南では初めてとなる都市鉄道の建設が決定し、台湾でも初となる跨座式モノレール方式の都市交通が導入されることになる。

台南市政府によると、ブルーラインは市内北部の大橋地区から南部の文化センター付近までを結ぶ路線で、総延長は約8.39km。永康区・東区・仁徳区といった市内の主要地域を通過し、沿線には10駅が設置される予定である。また、仁徳区には車両基地(仁徳車庫)が設置される計画となっている。

台南市の黄偉哲市長は、今回の計画承認について「台南の交通改革における重要な節目であり、古都の交通が新たな章を迎えることになる」と述べた。市政府が長年にわたり推進してきた都市鉄道構想が、ついに具体的な建設段階に入ることを意味している。

ブルーラインは単なる1路線ではなく、将来計画されている台南都市鉄道ネットワークの中核路線として位置づけられている。今後は「ブルーライン延伸」「グリーンライン」「レッドライン」などの計画路線との接続が想定されており、台南市全体の公共交通網の骨格を形成する役割を担う。

台南市交通局の王明徳局長によると、ブルーライン第1期は永康区の中華路、東区の中華東路・東門路、仁徳区の中山路など、市内の主要幹線道路に沿って建設される予定である。方式は台湾で初めて導入される「跨座式高架モノレール」で、道路上空に高架軌道を設置する都市交通システムとなる。


(c)台南市

(c)台南市

この方式が選ばれた理由としては、地下鉄と比べて建設期間が短く、建設費を抑えられること、さらに都市景観への影響が比較的少ないことが挙げられている。歴史都市である台南の都市構造にも適応しやすい交通方式として評価されている。

総事業費は327億3,100万ニュー台湾ドルとされ、そのうち中央政府が193億5,900万ニュー台湾ドルを補助し、台南市政府が133億7,200万ニュー台湾ドルを負担する。中央政府と地方政府が共同で事業を推進する形となる。

市政府はすでに事前準備作業を進めており、ターンキー方式による建設契約やプロジェクトマネジメントの入札準備も進行している。入札手続きは段階的に開始され、2026年末までの本格着工を目指している。工期は約6年とされており、順調に進めば2030年代初頭の開業が見込まれる。

台南市では今後、モノレール建設と並行して交通環境の整備も進められる予定である。交通局によると、歩行者空間の改善、公共自転車、バス交通、パークアンドライド施設などを組み合わせた都市交通ネットワークを構築し、公共交通の利便性向上を図るとしている。

台南は台湾最古の都市の一つであり、長い歴史を持つ文化都市として知られている。一方で、人口規模の大きい都市でありながら長年都市鉄道が存在しなかったため、交通の多くを自動車やバイクに依存してきた。今回のモノレール計画は、そうした交通構造を大きく変える可能性を持つ都市交通プロジェクトとして注目されている。

台湾ではこれまで台北や高雄などで地下鉄型のMRTが整備されてきたが、モノレール方式が都市交通として採用されるのは今回が初めてとなる。台南MRTブルーラインは、台湾におけるモノレール導入の先例となる可能性もあり、今後の都市交通政策にも影響を与えるプロジェクトとして注目されている。



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