![]() マルコニーエクスプレス Marconi Express ![]() (c)Marconi Express S.P.A. |
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| 路線名 | Marconi Express |
| 開業年月日 | 2020年11月24日 |
| 営業距離 | 営業距離 5.095km(3.2マイル) Marconi Express S.P.A. |
| 駅数 | 3駅 |
| モノレール方式 | 跨座式(INTAMIN P30/70) 平均速度 40 km / h(25 mph) 最高速度 70 km / h(43 mph) |
![]() マルコニーエクスプレスの路線図 (c)Marconi Express S.P.A. |
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| 路線 概要 |
マルコーニ・エクスプレスの路線は、イタリア・ボローニャ市内において、ボローニャ・グリエルモ・マルコーニ国際空港とボローニャ中央駅(Bologna Centrale)を結ぶ全長約5.1キロメートルのモノレール路線です。途中にはラザレット駅を含む全3駅で構成されており、全線は高架構造となっています。所要時間は約7分20秒で、騒音や振動を抑えた都市内高速移動を実現しています。 ●INTAMIN TRANSPORTATION運行路線は以下の通り。 ・RIVERS MONORAIL Port Harcout/NIGERIA ・TEST PLANT MOSCOW/RUSSIA ・MOSCOW/RUSSIA ・Marconi Express Bologna/ITALY ・Olympic Monorail for 2017 Asian Games Ashgabat/トルクメニスタン ・歓楽幹線 Xian/China ・世界の窓モノレール Xian/China ・Calabar/NIGERIA ・Nigbo/China ・Da Nang/Vietnam ・Shenzen/China ・Hamburg/Germany |
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Marconi Express(マルコーニ・エクスプレス)は、イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州の州都ボローニャにおいて整備された自動運転型の空港アクセス交通システムであり、ボローニャ・グリエルモ・マルコーニ空港(Aeroporto Guglielmo Marconi di Bologna)とボローニャ中央駅(Bologna Centrale)を結ぶ専用軌道交通として運行されている。イタリアにおいて自動運転型の専用軌道ピープルムーバーを都市交通として本格導入した初の事例として知られている。 この路線は、空港と市中心部を結ぶ交通体系の近代化を目的として2000年代初頭に構想された。従来はシャトルバスによって接続されていたが、交通渋滞の影響を受けない高速かつ定時性の高い交通手段として専用軌道システムの導入が決定された。建設工事は2015年10月31日に着工され、当初は2018年の完成および2020年3月の営業開始が予定されていたが、建設の遅延などにより開業は延期された。最終的には2020年11月18日に技術開業が行われ、同年11月24日に正式開業した。 路線の全長は約5.095kmで、全区間が高架構造となっている。軌道は125本のプレキャストコンクリート柱によって支持されており、柱の高さは約5〜18m、柱間距離はおおむね35〜40mで設計されている。この構造により高速道路や鉄道路線を跨ぐ形で市街地西部を横断するルートが実現している。 駅は空港駅(Aeroporto)、ラザレット駅(Lazzaretto)、中央駅(Bologna Centrale)の3駅で構成される。中央駅と空港を結ぶ主要区間の所要時間は約7分20秒であり、空港アクセスとして非常に短時間の移動を実現している。各駅は島式ホーム構造で設計されており、エレベーターやエスカレーター、ホームドアなどの設備が整備され、バリアフリーにも対応している。 運行システムには、スイスの輸送システムメーカーであるIntamin Transportation社が開発したP30系システムが採用されている。ゴムタイヤ方式の車両がコンクリート製の案内軌道上を走行する専用軌道交通であり、騒音や振動が少ないこと、軽量な軌道構造で建設コストを抑えられること、高度な自動化による運行効率の高さなどが特徴となっている。 車両は無人運転による自動制御方式で運行されており、中央の運行管理センター(OCC)によって走行管理、ダイヤ調整、安全監視などが一元的に管理されている。最高運転速度は約70km/h(設計最高速度80km/h)、平均速度は約40km/hとされる。 運行間隔は通常約15分で、混雑時間帯には約7.5分まで短縮される。片方向の輸送能力は最大562人/時とされ、将来的には最大4編成の同時運行にも対応可能な設計となっている。 また、軌道設備には太陽光発電システムが組み込まれている点も特徴である。高架軌道に設置されたソーラーパネルによって発電が行われ、施設全体の消費電力の約30〜35%を再生可能エネルギーで賄う設計が採用されている。 Marconi Expressは道路交通の影響を受けない専用軌道交通であるため、空港利用者にとって重要な定時性と信頼性を確保できる交通手段として設計された。高速鉄道が集まるボローニャ中央駅と空港を直接接続することで、ミラノやローマなどイタリア主要都市からの航空利用者のアクセス向上にも寄与している。 一方で、開業初期には複数の技術的トラブルが発生し、一部区間で運行停止や代替バス輸送が行われるなど運用上の課題も指摘された。また片道12.80ユーロという運賃設定については、空港利用者向けに特化した料金体系であるとして地元住民から批判的な意見も出ている。 それでも従来のシャトルバスに比べて移動時間の短縮や定時性の向上、環境負荷の低減といった面では大きな改善がみられ、鉄道と空港を結ぶ都市交通インフラとして一定の評価を受けている。 Marconi Expressは、ヨーロッパにおいて比較的珍しいモノレール型ピープルムーバーの都市利用例であり、中規模都市における空港アクセス強化の新しいモデルケースとして注目されている。今後は運行の安定性向上や地域交通との接続強化などを通じて、その評価がさらに形成されていくと考えられている。 |
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