

![]() The index page is here. ※新しいウィンドウが開きます。 |
||||||
ポソス・デ・カルダス・モノレール Poços de Caldas Monorail1.路線概要ポソス・デ・カルダス・モノレールは、ブラジル・ミナスジェライス州ポソス・デ・カルダス市に建設された高架式モノレール路線である。市内のバスターミナルと中心市街地を結ぶ都市交通として計画され、民間企業によるコンセッション方式で建設された。 計画の法的根拠となったのは、1981年8月20日にポソス・デ・カルダス市議会が承認し、市長ロナウド・ジュンケイラ(Ronaldo Junqueira)が裁可した市法第3119号である。この法律により、高架方式による都市大量輸送システムの建設および運営について、50年間のコンセッション(期限2031年)が認められた。 同法では、建設に必要な土地について市が行政地役権の設定や収用を行うことが可能とされ、さらに建設期間中はコンセッション事業者および施工業者に対して市税の免除が認められていた。 このコンセッションのもと、民間企業 J. Ferreira Ltda. が設計・建設・運営を担当することとなった。当初計画では総延長約30 kmのモノレールネットワークが構想されていたが、実際に建設された区間は大幅に短縮され、約6 km程度にとどまった。 工事は長期化したものの、1991年頃から試験運転が行われ、2000年に正式開業した。しかし開業直後の試運転段階でカーブ区間において脱線事故が発生し、その後本格営業には至らなかった。 さらに2003年には支柱2本が崩落し、約50 mの軌道構造が破壊される事故が発生した。これにより路線の一部が失われ、モノレールは未完成のまま現在まで運行されていない。 計画から30年以上が経過した現在、このモノレールは市の象徴的な未完のインフラとして知られている。市中心部には車両が長年留置されたままとなっており、都市景観への影響も指摘されている。 政治的にもたびたび議論の対象となっており、2002年には市議会議員パウロ・セザール・シルヴァ(Paulo César Silva)が「計画を完成させるか、あるいは撤去するべきだ」と主張したことで注目を集めた。同氏はその後2009年に市長となったが、モノレールの扱いについては「設備の所有者が存在する以上、市が一方的に措置を取ることはできない」と述べている。 なお法律上は、コンセッション期限である2031年にモノレール施設は市の財産に編入されることになっており、その際には「使用可能で良好な状態で引き渡されること」が規定されている。 2.路線データ
3.ルート概要 路線は市北部の長距離バスターミナル Rodoviária から出発し、市中心部へ向かう高架ルートとして建設された。都市の主要幹線道路 Avenida João Pinheiro に沿って市街地を横断し、中心市街地の商業地区付近まで至る都市連絡路線として計画された。都市の主要交通拠点であるバスターミナルと中心市街地を結ぶことで、都市交通の補完および観光客の移動手段としての役割が期待されていた。駅間距離はおおむね約500 m前後で計画されていたとされる。 Stations (Poços de Caldas Monorail) Terminal Rodoviário(バスターミナル) Av. João Pinheiro Oeste Rio Lambari Av. João Pinheiro Centro-Oeste Av. João Pinheiro Centro Centro Comercial Praça Dom Pedro II Balneário Complexo Hidrotermal Av. Francisco Salles Terminal Central(市中心部) 4.採用されたモノレールシステム 本路線は独自設計の跨座式モノレール(Straddle-beam monorail)を採用している。システムは民間企業 J. Ferreira Ltda. が独自に設計・建設したもので、ALWEG型など既存の標準システムとは異なるローカル開発型のモノレールである。車両はアルミニウム製車体の2両編成で、1編成のみが製造された。高架コンクリート軌道桁上をゴムタイヤで走行する構造で、都市内の曲線区間を通過するよう設計されていた。
|