大阪モノレール新型車両3000系
10月12日試乗会を実施。

10月12日、大阪モノレール3000系試乗会実施

大阪高速鉄道株式会社（大阪モノレール）は10月12日、同社が10月21日より営業運用の開始を予定している新型車両3000系の試乗会を実施した。

(試乗会のため万博記念公園駅に入場する新型車両3000系)

新型車両3000系は、13日の一般向け試乗会（午前の部10時～、午後の部13時～（両部とも応募必要））を経て21日に運行開始のセレモニー(出発式)を開催。21日の14：45万博記念公園駅発-門真市行き臨時列車より運行を開始する。臨時列車は折り返しの15時18分発大阪空港駅行きとなり通常運行に就く。今回の試乗会翌日となる13日には一般向け試乗会が予定されているが、試乗会定員(前半後半2部合わせ)の4.2倍となる1000人を超える応募があったという。

試乗会用運行を行う3000系

3000系の運転台

新型車両3000系に関する今後のスケジュール

10月12日報道向け試乗会　10時～
10月13日一般向け試乗会　午前の部10時～、午後の部13時～（両部とも要応募）
10月21日
14：00 ～14：50（予定）出発式
14：45～15：03　出発式臨時列車（万博記念公園-門真市）
15：18　通常運行開始（大阪空港行）
※いずれも現段階での予定スケジュール

大阪モノレール新型車両3000系

大阪モノレール3000系は同社としても17年ぶりの導入となる新型車両。テーマを～人と人、人と沿線をつなぐ “新たなシンボル”に～とし、『やさしさ・おもてなし』『清潔感・開放感』『楽しさ』『チャレンジ』などのキーワードをテーマとして開発および検討が進められた。新型車両3000系の定員は400名、座席数は124席となっており、車両中央に配置されるロングシートは通勤電車としては最大クラスとなる幅48cmという個別シートを採用した。さらに、乗降扉とシート間にはガラス材を採用し開放感が増す様工夫されている。車両側面および天井部は白を基調としたデザインでまとめられ、清潔感のあるインテリアデザインとなっている。眺望を楽しめるよう窓は大型化され、車間扉や荷棚にもガラスパーツを用いた事で、明るく清潔感のある印象となった。また今回新たに、エンターテイメントゾーンとしてキッズスペースを車両先頭部に設置。ベースとなる床面より一段嵩上げされた展望ゾーンは主に子供向けに設計されている。キッズにはたまらない新たなお気に入りスペースとなりそうだ。

10月12日試乗会概要および画像集

報道向け試乗会は、10月12日10時より万博記念公園駅で実施された。今回mjws編集室では編集室およびアシスタント（モノレール専門家）の2名で取材現場へ向かった。プレス受付後、一旦コンコース奥手に集合し大阪モノレール新型車両のプロモーションビデオを拝見した。


プレス受付の様子およびコンコースに掲げられた新型車両3000系の垂れ幕。

試乗会は4番線プラットフォームより10時17分発大阪空港行きの試乗列車に場所を移し、一路大阪空港駅へ向かった。

万博記念公園駅に入場する試乗会用列車および万博記念公園駅に到着した新型車両3000系
新型車両3000系の先頭車両	新型車両3000系の乗務員室

新型車両3000系より導入されたキッズスペース	新型車両3000系の車内
	幅が38cmに拡大された新型車両3000系のロングシート
貫通扉にも全面ガラスが採用され開放感が向上	貫通扉の外観
新型車両3000系の吊り手。	試乗会では大阪モノレール社の粋な計らいも見られた。

新型車両3000系の前面外観	新型車両3000系の先頭車側面
大阪空港駅に停車中の新型車両3000系
新型車両3000系の方向幕 [団体・貸切]	新型車両3000系の方向幕 [臨時]
大阪空港駅では車内設備の見学時間が設けられ、停車中は方向幕変更のデモンストレーションも実施された。
試乗列車は折返し10時58分発万博車両基地行として出発、試乗会全工程を終えた。この試乗会翌日となる13日には、定員を250名とする一般向け試乗会が予定される。試乗会にはこの4.2倍の定員となる1000人の応募があったという事で、大阪モノレールおよび新型車両3000系に対する注目の高さが伺える。