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大阪モノレール 東センター延伸



彩都線延伸関連区間散策
幻となった大阪モノレール山手台車庫の現在の様子
2017年12月撮影

2017年12月24日


大阪モノレール彩都線東センターまでの延伸計画は2017年1月に事実上の計画中止が発表されました。
以下に参考記事を示してございます。

大阪モノレール彩都線 東センターへの延伸断念
2017.1.27


過去の山手台車庫用地の様子は以下バナーを参照下さい。
【2017年12月時点・延伸中断決定前】
彩都線山手台車庫の現在の様子
【2016年5月時点・延伸中断決定前】

大阪高速鉄道 彩都西駅~中部駅延伸ルート 大阪高速鉄道 東センターから山手台車庫延伸ルート

大阪モノレール山手台車庫(仮称)2017年12月現在の様子

彩都線延伸区間、そして彩都線全線における終点駅として計画される「東センター駅(仮称)」。
その東センター駅の奥方である山手台地区には、東センター延伸時に新たに車庫が設けられる予定となっていました。
彩都線延伸部構造
大阪モノレール延伸部と山手台車庫の位置関係

大阪モノレール国際文化公園都市線(彩都線)

大阪都心部からおよそ20km、国際文化公園都市、通称彩都と称されるこの茨木・箕面丘陵の地では、昭和61年の構想発表から今日に至る長きに渡り都市建設が継続されています。
開拓および建設を行う多くの区域が丘陵地となっているため、これらの地形に対応できる交通手段として、最大縦勾配とそれに伴う登坂能力を有するモノレールが選ばれました。後の大阪モノレール彩都線です。
大阪モノレール彩都線は、本線上における中間駅、万博記念公園から北へ分岐する支線として、同公園を東側から迂回する形で国際文化公園都市へ至る全長9kmのモノレール路線として計画されました。

阪大病院前から彩都西駅(西部地区、旧名称西センター駅)までは高架線高架駅。
彩都西駅以降は、掘割構造および地下構造(彩都中部駅付近、東センター駅付近)を経て、彩都線計画終点となる東センター駅へと向かう計画でした。

彩都線において、東センターまで延伸する場合、同線の駐泊基地も設置される計画でした。
これが、通称「山手台車庫」と称される新たなモノレール用の車庫。
地下駅となる東センター駅より営業線と反対側に進むと、トンネル区間を介してこの「山手台車庫」に至ります。

・・・・・

しかしながら、
大阪府は2017年1月にこの延伸計画について断念する方針を発表
つまり、この計画中止をもって大阪モノレール山手台車庫は幻のものとなったわけです。
前回の訪問(2016年12月)からおよそ一年が経過した2017年12月、現在の大阪モノレール山手台車庫用地の撮影を行いました。
 
南茨木よりバスで生保を目指します。

 

生保バス停より徒歩5分ほどで工事現場の入り口に到着。
バスの本数は多いとは言えません。
撮影に向かわれる場合は、到着時に帰りのバスの時刻をチェックする事をお勧めします。
 
工事現場の入り口
 
中央東地区の工事現場の様子

中央東地区の工事現場の様子
正面奥に見えている盛り土より右奥手がモノレール車庫用地。
 工事現場入り口より遠方にモノレール車庫用地が見えた。
比較写真
上写真と同位置の過去の様

(2016年12月撮影)

 茨木箕面丘陵線工事現場入り口。
比較写真
上写真と同位置の過去の様

(2016年5月撮影)

 
工事現場正面側においても造成が大きく進んでおり、
一年前と同じ場所に立っているという感覚がなくなります。
 
 
茨城箕面丘陵線北側に広がる地区も大幅に造成が進んでいました。
 

大阪モノレール山手台車庫は、南面(丘上)に茨木サニータウン、北面に彩都東中央東地区を配する区域に設置が計画されていました。
公式資料中の表記では「山手台車庫(仮称)」または「モノレール車庫」という呼称が用いられている事から、当サイトにおいてもこの名称を使用してございます。
用地確保は東部(国際文化公園都市)の開発計画時よりなされており、彩都東部の中央東地区茨木箕面丘陵線(大阪府道1号茨木摂津線)の南面に建設が計画されていました。
(用地取得名称は「準工業地域」(モノレールに関する都市計画を定めている区域))
そして、この大阪モノレール山手台車庫用に確保された準工業用地は、2017年12月(現)時点で保持および造成工事が進められている状況となっています。
計画の中止を受け、今後都市計画の変更が順次成されていく事によって、モノレール車庫用地はあらたな用途に用いられていくこととなります。

 大阪モノレール 山手台車庫 外略図 大阪モノレール山手台(彩都線)車庫 航空写真
大阪モノレール 山手台車庫の設置が予定されていた位置。
彩都東地区の「中央東地区」に位置します。
赤ハッチング部がモノレール車庫用地(準工業用地:モノレール車庫)として計画されていたエリア。
赤枠内部分が実際にインフラ(車庫設備)が設置される区域。
 

大阪モノレール山手台車庫進入部および所要部

大阪モノレール山手台車庫の主要部分となる東センター駅後のトンネル進入部と用地中心地へ移動します。

東センターおよび大阪モノレール山手台車庫間には114号線が位置します(下図参照)。
114号線を南下し茨木サニータウンに差し掛かる丁度手前付近が、東センター駅~山手台車庫を繋ぐモノレール軌道上面に位置する場所です。
以下より該当箇所の画像を掲載いたします。
 散策ルート概略 大阪モノレール山手台車庫

造成の進む中央東地区。114号線方向を見る。
 
工事現場脇より 山手台車庫進入部方面(東センター駅側)を撮影。
延伸が行われていた場合、写真中央下部方にモノレール用のトンネルが設置されていたはずです。
 
現在の見ている位置は、計画図中丁度左下の付近に該当します。
合わせて、過去に撮影した時の画像を以下に掲載させていただきます。
大阪モノレール彩都線山手台車庫進入部方向を見る
左上写真と同位置の過去の様子
(2016年12月頃撮影)

 大阪モノレール山手台車庫進入部側の写真
左上写真と同位置の過去の様子
(2016年5月頃撮影)

 
見た目が変わりすぎて、比較するのも困難な状況です。
奥手に見えているのは114号線。

今回撮影時では、計画図(下に掲載)中に示されていた区域毎の盛り土も造成されていました。

計画図(現在位置はおよそ右上の区域付近) 

同位置より、中央東地区の工事現場入口方向を見ます。

以上で山手台車庫用地の現在(2017年12月)の様子・画像集を終了します。
延伸計画が中止された今、もはや頻繁に取材に足を運ぶことも難しくなってしまいました。
しかしながら、ある意味では今後も未成線としてその存在は語り継がれていくことと思います。
スパン自体は広がってしまうかもしれませんが定期的に撮影に伺い、その後の記録画像を伝えていければと思います。

/mjws編集


 

大阪高速鉄道彩都線山手台車庫用地2016年12月散策

2016年5月時点での彩都線延伸ルート散策記事は以下参照下さい。
大阪高速鉄道 彩都西駅~中部駅延伸ルート 大阪高速鉄道 東センターから山手台車庫延伸ルート

 サイト内関連リンク
大阪モノレール彩都線のページ
大阪モノレール 東センター延伸
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大阪モノレール 豊川駅
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大阪モノレール瓜生堂延伸ルート 概略


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